休眠預金活用事業とは、10年以上取引のない休眠預金等を、子どもや若者への支援や生活を営む上で困難を有する者への支援、地域活性化への支援のために活用する制度です。この制度を利用し、認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえが「こども食堂をハブとした地域資源の循環促進事業」を実施。
その助成を受け、私たち熊本県こども食堂ネットワークが取り組んだ3年間の事業「子ども食堂と共にまちの未来図をつくる~つながり拡げる地域連携事業~」を本ページでご紹介します。
▼休眠預金活用事業についてくわしくはこちら
各地で子ども食堂を支える地域ネットワーク団体への支援、社会に貢献したい企業・団体とつながり子ども食堂へ支援を届けること、調査・研究や啓発、の3つを軸に活動する国内最大の子ども食堂支援団体です。
「こども食堂ってどんなとこ~?」のテレビCMでもおなじみ♪
✅子ども食堂の認知度UPや啓発キャンペーン
✅県・市町村・各地の社会福祉協議会と連携
✅天草エリア・人吉エリアなど圏域ネットワークづくりや連携協定の締結
✅地元企業や団体に子ども食堂への支援を呼びかけ、一緒に取り組む事業も行う
子ども食堂の現場や実情を知ってもらうためのツアーを、支援いただいた企業・団体向けに実施
県内各地でワークショップ・フォーラムを開催することで、子ども食堂の認知度向上に加え、各地に新たな子ども食堂が開設される機運をアップ
地元企業やスポーツチームとも連携し、様々なカタチの支援が誕生しました。マスコットキャラクターや選手とのふれあいに子どもたちも大喜び!
熊本県および宇土市、人吉市、高森町、菊陽町、八代市(締結順)5市町村との基本協定を締結しました
熊本市、南阿蘇村とも連携協定を締結。
さらに天草エリア、人吉エリアで活動するネットワークとの連携協定も結ばれ、県内各地へと支援の輪を広げています!
宇土市のイベント「こどもどまんなかの日」には、同市で活動する子ども食堂とともにブース出展し、啓発&情報発信を行いました
一風堂のラーメントラックが全国を巡るプロジェクトが熊本に!大津町・嘉島町で開催されました
熊本県が実施した「フードドライブ2024」。県内の様々な事業所が集めてくれた食品を当団体で受け取り、各会員子ども食堂に配布しました
メーカーのご提案で寄付金付き自動販売機を
設置していただきました
規模を拡大するための活動だけでなく、「子ども食堂の魅力をアップ!」するための活動やイベントにも取り組みました。
新しく開設する子ども食堂に向けて、運営ノウハウやレシピ、各種届出・申請などのやり方をアドバイスする「開設サポート」。経験豊富なスタッフが現地へ出向き、綿密な打ち合わせを繰り返しながら開設後のフォローアップまで伴走します。
子ども食堂の利用者を中心に呼びかけた大規模イベントも実施しました。子どもたちと触れ合い、その笑顔を間近で見られる機会は活動を続ける原動力♪
社会問題やその支援に関する知識を身に付け、利用者にもっと寄り添えるようになるための研修やワークショップ、料理教室も開催
南阿蘇でブルーベリー狩りも♪
各食堂で活動するボランティアスタッフの質を向上するために「子ども食堂ボランティア活動ルール」も制定。各子ども食堂に配布しました
3年間継続した活動の結果、熊本県内の各地でたくさんのアクションが生まれました
子ども食堂利用者(母親)
みんなといっしょに温かいごはんを食べられるのが嬉しいのはもちろんですが、主催者の方の知識の深さ、顔の広さにも助けられています。私たち支援が必要な家庭と、行政のサービスをすごい速さで繋いでくれました。
熊本県子ども家庭福祉課 松本さん
県内各地域の子ども食堂の開設や運営面でのサポートなど、行政では支援が行き届きにくい部分を担っていただきました。これからも協力して県内のこども食堂の支援に取り組んでいきたいです!
宇土市子ども家庭センター 八別當さん
県内初となる協定を結んだ縁で、昨年11月に啓発イベント「こどもどまんなかの日」を開催しました。また市の広報誌でも子ども食堂に関する特集を組むなど周知啓発を進め、宇土市に子ども食堂の輪を広げています。
熊本県こども食堂ネットワークひとよし 代表 中野さん
連携協定を結び、その支援の第一歩として大型の冷凍・冷蔵庫を設置していただきました!遠隔地なので県央部からの支援が届きにくい人吉にはありがたいです♪
✅子ども食堂を安全・安心な「地域の居場所」に
✅すべての小学校区に子ども食堂を
✅「孤立」生まない社会が実現している
3年間の事業を通じ一貫して目指し続けたのは、子ども食堂が安心安全な「地域の居場所」となり、多世代交流や小さな相談ごとも気兼ねなくできる「地域の中核拠点」となる未来です。
市町村や社協との連携はもちろん、地域の皆様や企業にも取り組みに参画・支援いただくことで、子ども食堂を核とした元気で明るい地域が持続可能になる…。そんな楽しい未来図を思い描いています。
代表理事 島田万里より
休眠預金事業の採択を頂いてから3年間。微力ながら注力してきたのは、内部においては各地域の食堂への支援強化も含めた組織の基盤強化、外部においては行政、社協、企業などとの連携強化を通じての「応援団」づくりでした。まだ道半ばではございますが、大きな手応えを感じています。引き続き子ども食堂の支援に取り組んで参りますので、多くの方々からのお力添えを頂けますようお願い申し上げます。
県内で活動する子ども食堂の数、そして子ども食堂に足を運ぶ利用者数の増加に伴い、各子ども食堂および支援する当ネットワークの活動資金(現金)の確保が緊急の課題となっています。「孤立を生まない広い支援」、そして「途切れることのない継続的な支援」を実現するためにも、ぜひ皆様のご協力・ご支援を切にお願い申し上げます。